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道草(ネタバレありません)Vol.11

「ネバーランド」FINDING NEVERLAND

監督:マーク・フォースター

作品賞ノミネート(第77回アカデミー賞)

“どんな名優も子供と動物には勝てない”と、ショービズの世界ではよく言われる。「ペーパームーン」、「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」のようにお話も良ければ、私など2割増しぐらいで心に留まってしまう。当作品がアカデミー作品賞候補に上ったことで、ほとんど予備知識なく鑑賞開始。

『ピーター・パン』(舞台がオリジナルとは知らなかった)の作者とそのモデルとなったデイヴィズ家とのかかわりを描いているのが話の筋。観終わって思ったのは、これは伝記映画ではないということ。お話の大半は、作者とデイヴィズ家の4人の子供たちとのドラマで占められており、彼らを客観的に見る部分(例えば彼らを見る世間の声や作者夫人の思いなど)を最小限にとどめている。そこで思った。作り手は、ある大人の目から見た少年たちの成長譚を描きたかったのでは。そこに大人=作者は『ピーター・パン』という形で、子供たちの抱えるものに応えたかったのでは。劇中、ウェンディたちがピーター・パンのもとを去るのも、デイヴィズの少年たちに必要だったからなのかもしれない。

何度か出てくる「~その瞬間、私は大人になった~」という台詞が頭に残る。

とてもとても静かなストーリーを上手に映画にしていた、マーク・フォースターという監督の名前を覚えておきたい。前作「チョコレート」も観てたんだけど、通ずるものがありますね。いつもなら、たぶん皆さんの貴重な時間も邪魔しない、かなぁ・・・と慮るのですが、是非お店で手にとって欲しい。「わたしの貴重な時間を邪魔しなかった」この作品に、

DVD鑑賞
☆☆☆☆☆

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コメント

 はじめまして TBありがとうございます。
 さりげなく「ペーパームーン」、「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」などが出てくるところを見ると、かなり映画をご覧になっているのですね。どちらも懐かしい作品です。
 「ネバーランド」にも同じような要素を感じ取り、子どもに焦点を当てて見ていることは、僕にとってとても新鮮な観点でした。ありがとうございます。とても面白く読ませていただきました。
 スポーツ中心のブログのようですので、あまり頻繁にお邪魔することはないかもしれませんが、ときどき「道草」させてください。

投稿: ゴブリン | 2005/11/18 20:37

ゴブリン さん
コメントありがとうございます。

ゴブリンさんのように、
英国の独特な社会構造をきちんと
把握されている方の話を聞いていると、
「ネバーランド」のような作品に
新たな奥深さを感じてしまいますね。

私もまたちょくちょくゴブリンさんの
森へ訪れたいと思います。

投稿: lackofwords | 2005/11/21 13:55

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