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道草(ネタバレありません)#602

「海を飛ぶ夢」MAR ADENTRO

監督:アレハンドロ・アメナーバル

外国語映画賞 Foreign Language Film(第77回アカデミー賞)
外国映画ベストテン 第5位(キネ旬 2005年)

自国以外の映画をアメリカ人は観ない。多感な高校生の頃「アニー・ホール」のある場面を観て以来ずっと心のどこかに引っかかっている。単なる偏見なのだけれども、ここ最近縁のなかったアメリカ人が選んだ外国語映画を手にとり鑑賞開始。

首から下はまったく自力で動かせない男の晩年を描く、というのが本作のあらすじ。観終わって正直乗れない映画だった。テーマどうこうではなく、ストーリーそのものに。原因は2つある。彼の周囲にはたくさんの人物が現れては彼を支え続けるのだが、彼の考えについては賛否分かれている。どちらの側が悪と決めつけられないのは、誰でも分かるはず。彼の信念は揺るぎない。それだけに周囲にいる人々のアタフタぶりをもっと見たかった。物語全体が山の如き主人公に支配され過ぎている。これがひとつ。では、ダイアローグばかりで映画的ではないのかというとそうでもなく、彼の裡なる風景はきちんと描かれている。しかし不幸なことに、同じアイディアで見せている映画を私は知っている。以前観たアジア映画の方が使い方が上手かったために、この映画で同じ手法を見ても他の人ほど感動できなかったのだ。これがふたつだ。

しかしながら彼の詩は素晴らしい。これがこの映画を救っている(スペイン語はわからないけれど)。

最後に、「わたしの貴重な時間を邪魔しなかった」たぶん皆さんの貴重な時間も邪魔しないだろう、をテーマにすると・・・

DVD鑑賞
☆☆☆――

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» 「海を飛ぶ夢」(スペイン/アレハンドロ・アメナードル監督) [サーカスな日々]
華流、韓流の嵐の中で、僕は西班牙流です(笑) なんせ、生涯5000本近く、映画館やねっころがったりしながら、観たと思うんですけど、そのベスト1が「ミツバチのささやき」(1973・ビクトル・エリセ監督)ですからね。 「なんだ、ハッスルカンフーを激賞しておきながら、結局、アート派か。ケッ!」 なんていわれそうですが、好きなものはしょうがないです。ハイ。 アメナードル監督。96年の「次に私が�... [続きを読む]

受信: 2006/01/16 17:31

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