« TOCHIAZUMA DEFEATES YOKOZUNA TO WIN A HATSU-BASHO TITLE | トップページ | POG 05-06 part VII »

道草(ネタバレありません)#604

「誰も知らない」

監督:是枝裕和

日本映画ベストテン 第1位(キネ旬 2004年)

画面に切り取られた東京の風景。遠景に代々木のドコモビル、空き地の向こうには高架型の首都高速に、公団風コンクリート建築物。羽田へ行くモノレールを除けば、私がいつもごくごく何気なく眺めている首都の表情だった。ずーーとレンタル中だったこの作品にようやく対面でき鑑賞開始。

母子家庭から更なる逆境に置かれる子供たちの表情を見つめる、というのがあらすじ。実話をもとにしたストーリーで、映画を観たあとで実話の方の顛末を読んだ。というのも、映画は気になって仕方ない終わり方をしているんです。こうなると『大人は判ってくれない』的エンディングは綺麗すぎて罪作りだ。しかしそれ以上にこの作品を高めているのはカメラと音楽。ハンディとフィックスを多用した撮影は、対象をでき得る限り客観的に見つめていて、最後の141分まで緊張感もって観ることができた。カンヌで絶賛された少年の表情も、カメラマンの切り取り方あってこそだといえる。ゴンチチによる音楽は登場人物と長尺なストーリーを救ってくれた。もちろんそれらに付き合った私をも。

あの子供たちを支配した言いようのない孤独感。観終えたあと、どうしてもあの子供たちの決着の行方を知りたかった。つまりはこの映画に“やられた”ということなのだろう。映画はこれでいい。

最後に、「わたしの貴重な時間を邪魔しなかった」たぶん皆さんの貴重な時間も邪魔しないだろう、をテーマにすると・・・

DVD鑑賞
☆☆☆☆―

|

« TOCHIAZUMA DEFEATES YOKOZUNA TO WIN A HATSU-BASHO TITLE | トップページ | POG 05-06 part VII »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106223/8413419

この記事へのトラックバック一覧です: 道草(ネタバレありません)#604:

« TOCHIAZUMA DEFEATES YOKOZUNA TO WIN A HATSU-BASHO TITLE | トップページ | POG 05-06 part VII »