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道草(ネタバレありません)#627

「ブロークバック・マウンテン」BROKEBACK MOUNTAIN

監督:アン・リー

金獅子賞 Leone d’oro(第63回ヴェネチア映画祭)
監督賞 Directing(第78回アカデミー賞)
脚色賞 Adapted Screenplay(第78回アカデミー賞)他
作品賞ノミネート(第78回アカデミー賞)
外国映画ベストテン 第4位(キネ旬 2006年)

古今東西の映画を観ていくと、誰しもその中から自分に大きな影響を与える映画監督がいることだろう。私にとってそのひとりがアン・リー。「恋人たちの食卓」でのけぞり、「いつか晴れた日に」で意識し始め、「グリーン・デスティニー」でもはや決定的になった(「ハルク」もやってたとは驚)。彼が創作している時代と同じ時間を過ごしている・・・それだけでなんだか嬉しくなり、誇らしくなる。そしてまた新しい作品に触れることができる!!オスカー・レースでも話題の中心にいたこの小品をようやく鑑賞することができた。

60年代のワイオミング。ブロークバック・マウンテンで出会った2人のカウボーイの心の揺れを描く。またしてもコスモポリタンな監督が挑戦した新しい世界ではあるが、このストーリーになぜ60'sという年号が必要だったのだろうか?アメリカ西部人の気質がそれだけ今は変わってしまったのか、それともウェスタンへの逆差別に配慮した設定だったのか。時間の流れは年号をセリフとして言わずとも、お互いの家族を見ればそれだけで事足りるはず。そんななか年月を経てもたいしてメーキャップを施さなかったのは、2人の気持ちが年老わない表れを写したかったのかもしれない。

それだけこの話には普遍性があって、アメリカ国外にいる私からすればディテールに古さも新しさもない、ただただカウボーイ2人の魅力的な人物像を大自然の中に投影してくれた2時間余は濃密だった。テーマ云々が先行している本作ではあるが、アプローチはステレオタイプの如きベッタリではない。西部とカウボーイの世界に生きる2人のドラマを堪能できた。

残念ながら監督の代表作とは私には、言えない。あまりにもこれまでのフィルモグラフィーの中に優れた作品が多すぎるのと、今後も「ブローク~」を超える作品がいくつか出ることと思うから。そういう意味で下の星を付けたのだが、彼の名前を伝えるいい機会にはなったと思う。是非彼の他の作品にも触れることをオススメします。

最後に、「わたしの貴重な時間を邪魔しなかった」たぶん皆さんの貴重な時間も邪魔しないだろうをテーマにすると・・・

DVD鑑賞
☆☆☆☆―

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