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道草(ネタバレありません)#708

「博士の愛した数式」

監督:小泉堯史

日本映画ベストテン 第7位(キネ旬 2006年)

スポーツに詳しくない方のために書くと、数あるスポーツ誌の中に「デイリースポーツ」というのがあって、シーズンとオフに限らず、その1面はほぼプロ野球・阪神タイガース絡みの話題を載せている。私の場合、競馬欄のために週末のみ時々購入しているのだが、猛虎ファンでない私が見ても楽しく個性的な新聞です。そのデイリーでコラムを持っているのが、本作の原作者小川洋子さん。だから本編でタイガースの話題になった時、彼女のタイガース愛に触れほくそ笑んでしまった。

本作のあらすじはというと、痴呆の初老数学者と新参家政婦との交流を、家政婦の息子を通して語っている。数学やタイガースのネタがあるものの、痴呆そのものをネタにすることなく、極めて丁寧に人物を描いているのが印象的。このまま静かに終わるのかなと思った瞬間、破綻が訪れた。ラスト、数学者とその家族の内実に迫った場面があまりにも唐突な感じで、露骨な印象にも写る。ここまで友愛数や完全数などを使って、柔らかく温かく静かにまとめてきたのにちょっと興ザメ。同時に音楽もちょっと鳴らしすぎで邪魔に感じた。

主演の寺尾聰の役へのアプローチはさぞ難しかったろうと思う。微妙なさじ加減で印象が変わる人物なので、役者や演出家によっても変わってしまうかも。とくればこの話は舞台向きなのだろうな・・・

最後に、「わたしの貴重な時間を邪魔しなかった」たぶん皆さんの貴重な時間も邪魔しないだろう、をテーマにすると・・・

DVD鑑賞
☆☆☆――

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