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道草(ネタバレありません)#711

「ホテル・ルワンダ」HOTEL RWANDA

監督:テリー・ジョージ

本作でアカデミー主演男優賞にノミネートされたドン・チードルといえば、バイプレイヤーという印象が強い。フィルモグラフィーを見て、結構観た映画が多いけれども、ハテこの時はどんな役だったけなと思い出せない次第。助演なんてそんなもの。キネ旬読者の支持を受けた作品を手に取ってみた。

フス族とツチ族の争いが絶えないルワンダで1994年に起きた混乱と悲劇の中、ひとりの男の勇気ある行動を描く、というのが本作のあらすじ。実話ものに特に要求されるリアリティと、娯楽としてのストーリーテリングとの按配というのは、すべての作り手が抱えるテーマでこれが難しい。この事実を風化させることなく世に問いたい、と熱くなる作り手に対し、私たち観る側が必ずしも彼らと同じ思いで画面を見ているとは限らない。そこにはルワンダと世界との関係に似て皮肉だが、自分が楽しめればいいという感情が存在することも確か。私としては新聞も読まず大学生を楽しんでいた頃故、この事件を知らなかったのだが、ただただ画面に引き付けられた2時間だった。ただし過去にスピルバーグのオスカー作品など、似たような事柄を知っている以上、映画(=娯楽)としてはあまり新味がない。

リアリティよりも人物描写に力点を置いたお話に破綻はないし、人物関係も何とか理解できた。だけども物足りない思いを拭い去れない。ドン・チードルの作品と言ってしまえばそれまでだが、彼の庇護の下にいる者の感情、彼を助けることのできぬ者の感情が足りないような気がして、彼だけが突っ走っているようにも見える。要は薄っぺらいということなのだろう。ご不満に思う方もいるかもしれませんが、なにぶん「わたしの貴重な時間を邪魔しなかった」たぶん皆さんの貴重な時間も邪魔しないだろう、のスタンスで書いているもので・・・

DVD鑑賞
☆☆☆――

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